ハッチカバーその2

ハッチカバーその2

ハッチカバーの色のねずみ色が濃すぎると感じて、うすいねずみ色に塗り直しました。やっとコンテナ船の印象が強くなりました。

模型の手前のオレンジ色の図面は「船の雑誌3」添付の400分の1のもの。作者の模型は200分の1なので体積から比べると8倍になります。大きいです。前の淺間丸の感触が残っているので、本当に大きいです。反対に言うと、戦前の船は小さいです。よくこんな小さな船で外洋に出て行ったのだな、と思います。

きょう、横浜みなと博物館に行き、「船の科学」1972年12月号に載っていた本船の記事(図面も)をコピーしてきました。図面は貧弱なもので「船の雑誌3」のほうがよいです。しかし記事の中に、このときに邦船各社が一斉に建造したニューヨーク航路用新造船5社7隻の比較がありました(出典:同誌43ページ)。

船主

山下新日本 ジャパン MOL NYK MOL NYK 川崎汽船
船名 東米丸 ジャパンアンブローズ にゅーよーく丸 黒部丸        にゅーじゃーじー丸 木曽丸 べらざのぶりっじ
垂線間長 230 215 247 242 247 242 248
   
   

これを見るといかにジャパンアンブローズが小さいかがわかります。大きいと言ったり小さいと言ったりですみません。

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コメント: 2
  • #1

    SEA BIRD(友の会) (火曜日, 16 4月 2013 20:54)

    私が入社した直後、国内造船各社は競ってコンテナ船の建造に入りました。当時、建造上のポイントは二重底、及びハッチカバー上のコンテナ固定金物の取付精度とセルガイドの鉛直度でした。金物間の寸法が±3mmだったと思いますが、それまでの船殻の工作精度に比べると厳しい数字で、苦労した記憶があります。模型ですとその点はいいですね。船の雑誌、改めて眺めております。

  • #2

    作者です。 (火曜日, 16 4月 2013 22:13)

    「SEA BIRD」さん、コメントありがとうございます。作者は造船工学はまったくの素人ですが、「船の科学」を読むと、ハッチカバー上のコンテナ固定金物に関する記述が詳しく書かれています。当時の技術者の苦労が偲ばれます。
    それにしても、「船の科学」は模型を作るためには本当に良い雑誌で、廃刊になってしまったのはとても残念です。