次の模型

次は日本郵船の南米西岸航路の平洋丸を作りたいと思っています。

南米西岸航路は東洋汽船から航路、就航船を含めて日本郵船に譲渡されましたが、そのうちの安洋丸が老朽化し、政府との郵便輸送条件を満たさなくなったため、安洋丸の代替として昭和5年に竣工したのが平洋丸です。

日本郵船にとって昭和5年はエポックメーキングな年です。サンフランシスコ航路の淺間丸、龍田丸、秩父丸、シアトル航路の氷川丸、日枝丸、平安丸、欧州航路の照國丸、靖丸の8隻とともに平洋丸も竣工した年です(淺間丸のみ早く昭和4年)。ただ、平洋丸は他の8隻とはデザインがかなり異なり個性的です。船名も神社名ではなく旧東洋汽船の船のように「洋」がつきます。また平洋丸についての資料は他の8隻に比べても、なぜかあまりありません。本船の記録を残す意味でも模型を作成することには意義があると考えます。