常陸丸その7

煙突です。厚紙で芯を作りカレンダーの裏紙を巻いて作ります。本船の建造当時は、日本郵船の船にファンネルマークといったものは特になく、根元から先端まで真っ黒に塗られていました。日本郵船の船に有名な二引きのファンネルマークが考案されたのは昭和2年に当時の神戸支店長が社船のランチ(蒸気駆動の小型船)に試験的に塗ったのが最初で、正式に決まったのは昭和4年のことです。なお、最初に二引きのマークを塗ったのは欧州航路の貨客船「諏訪丸」です。