高砂丸その14

煙突まわりの通風装置などを作りました。本船は蒸気タービン推進ですが、ボイラーは国策上、石炭焚きでした。戦後客船として再竣役することも検討されましたが、この石炭焚きというのがアダとなって実現しませんでした(野間恒編著「商船が語る太平洋戦争」590ページ)。同じように戦争を生き残り、戦後に定期航路に復活した氷川丸はディーゼルエンジンだったことを考えると残念としか言いようがありません。