煙突です。厚紙で芯を造ります(左上)。前部煙突と後部煙突とでは、傾きの角度が違うことがわかると思います。これは、シアーがあることと、前部煙突よりも後部煙突の傾きのほうが角度が少し大きいためです。
芯の周囲に薄口のケント紙を巻きます(右上)。煙突の正面側には空気取り入れのためのスリットが多数あいていますので、事前に切り抜いておきます。このスリットは1932年竣工時にはありましたが、翌年には塞がれてしまいました。作者は本船模型を竣工時の姿で作っていますので、スリットを設けました(工作的にはスリットがないほうが簡単ですが仕方ありません)。また頂部は煤の汚れが目立たないように内側を黒に塗装します。
イタリアラインのファンネルマークは白の地に、頂部が赤、その下に細い白をはさんで緑です(左下)。いうまでもなくイタリア国旗の配色が使われています。赤、緑ともラシャ紙を切って貼っています。また、ステイがありますので、黒ミシン糸をあらかじめ取り付けておきます。
最後に汽笛と、頂部の排気口を作り煙突の完成です(右下)。
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