エンプレス・オブ・ジャパンその34

荷役装置であるデリックの製作は、細かくて根気の要る作業です。本船は貨客船であり、貨物も相当に搭載するため、デリックの数も多いです。手順としては、まず船の中心部から作り、次第に外側のほうへと進めていきます。写真のように前部を作る場合は、第3船倉のデリックから作り、次に第2船倉のデリック、最後に第1船倉用のデリックの順です。この順番を守らないと、手が入らなくなったり、すでに作った部分を壊してしまうおそれもあります。