エンプレス・オブ・ブリテンその18

ラウンジデッキ上の1等公室の壁を作りました。写真がその全体像です。ご覧のように複雑な形状をしていますが、作るのは楽しかったです。

①エンプレスルーム ②1番煙突の煙路 ③ザ・モール ④メインエントランスホール ⑤2番煙突の煙路 ⑥読書室 ⑦ニッカボッカ・バー ⑧メイフェア・ラウンジ ⑨3番煙突 ⑩カードルーム ⑪キャセイ・ラウンジ ⑫プロムナード ⑬アフタープロムナード

なお、

⑥はもとの名称は「Writing room」です。机と椅子が配置され、読書だけでなく手紙を書いたりデスクワークもできます。

⑦は「Knickerbocker Bar」と綴りますが、「ニッカボッカ」とはニューヨーク(旧ニューアムステルダム)のオランダ人移民とその子孫のことですが、なぜバーの名前になったのかは不明です。ラウンジデッキにあるバーでは最大規模で、各種のカクテルが楽しめました。ちなみに日本では職人さんが着る短ズボンを「ニッカポッカ」といいますが、その語源は、この「ニッカボッカ」です。

⑧「Mayfair Lounge」の「メイフェア」はロンドン西部の高級住宅地域だそうです。このラウンジは本船最大の公室でメインラウンジとなっています。また天井には大きな天窓が配置されます。

⑨の3番煙突はダミー煙突で、その直下にある機関室の通風筒兼採光のための明り取りとなっています。

⑪「Cathay Lounge」の「キャセイ」は辞書によると古語で、詩歌などに使われている言葉で中国のことを指します。その名のとおり内装も中国風です。本船には喫煙室と呼ばれる1等用の公室がありませんが、このキャセイラウンジは喫煙できる公室とされています。

⑫のプロムナード(遊歩甲板)は後部の一部を除いてエンクローズド・プロムナードとなっています。大西洋航路は海象の悪い日が多いからであると思います。太平洋航路の「エンプレス・オブ・ジャパン」のプロムナードが開放式(オープン・プロムナード)であったのと対称的です。